イタリア Ferrari 288 GTOフェラーリ 288 GTO

Ferrari  288 GTO

車両解説

正式名称フェラーリ“GTO” 通称名フェラーリ288GTO(250GTOと識別するため)。
6台のプロトタイプと272台の量産型が作られた。
日本に正規に輸入された2台の内の1台。国内に唯一現存する1台。1オーナー、実走2,000km。奇跡の個体。
フェラーリ初の複合素材ボディーパネル、カーボン、ケプラー、ノーメックス、グラスファイバー、エポキシ、軽合金、等々。
288GTOをベースにF40のプロトタイプである288GTOエボルツィオーネが5台作られ、それを経てロードカーであるF40が1,311台生産された。
F40がイエス・キリストとすれば、GTOはアベ・マリア。元祖スペチアーレ。
“スペチアーレ”モデルとは、極限られた顧客にのみ、極限られた台数を与えられたその名のごとく“スペシャル”なモデル。
あのニキ・ラウダは生産が終了した288GTOを、どうしても諦める事が出来ず、個人的に繋がりがあるエンツォに頼み込み、特別に1台のみ、 追加生産される契約書にエンツォ愛用の紫のインクの万年筆で、 サインをもらった。
これは私見だが自動車三大偉人は、世界初 ガソリン自動車を発明した(カール・ベンツ、1844-1929)、世界初自動車の大量生産を可能にした「組立てライン方式」を開発したフォードモーター創設者(ヘンリー・フォード、1863-1947)、車を芸術作品にし、古美術品並みの価値にまで高めた(エンツォ・フェラーリ、1898-1988)。
ちなみにアメリカで三大ロックレジェンドは「エルビス・プレスリー」「ジミー・ヘンドリックス」「ジョン・レノン」。
これはあまり知られていないが、今全世界で自動車の窓に貼る遮光フィルムを最初に発案し、使用したのはジョン・レノンであると言われている。
プライバシーを気にするジョンは窓全面に黒いフィルムを貼り、中が全く見えない様にした。N.Y.マンハッタンで怪しい白いロールス・ロイスを発見したN.Y.P.D.のパトカーに職務質問を受け、前面ガラスだけは駄目と違反切符を切られた。
現在の道路交通法にも足跡を残す。やはり偉人はマルチな才能を秘めている。
偉大なる「ビートルズ」もやはりジョンの才能、感性の影響が大きいか。音楽界の“レオナルド・ダ・ヴィンチ”か。
他の自動車メーカーは車を売る為にレースをするが、フェラーリはレースをする為に車を売った。
やはり偉人は哲学が違うのである。

年式
1985年
生産国
イタリア
全長/全幅/全高
4,290mm / 1,910mm / 1,120mm
車両重量
1,160kg
エンジン
90°V8 DOHC 2,855cc 4V TWIN TURBO 5MT
最高出力
400hp / 7,000rpm
最大トルク
50.6kgf·m / 3,800rpm
生産台数
272台
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